「お宿の仕事ってやる事たくさんあるよねー」
よく言われます。
お客様をお見送りしてから次のお客様をお迎えするまでの間、何かの競技のように動いています(笑)
お迎えした後も、快適に過ごしていただけるように心がけます。
ここまでは当たり前のことだと思っています。
その上で、リピーターさんが多い当宿は、
「次来られた時は〇〇して差し上げよう」
「今日は〇〇さんだから〇〇しておこう」
と、お顔を思い浮かべながら片付けや準備が出来る。
ご滞在中は、
「この方へはこうしたほうがもっと喜んでいただけるのではないか」
と気を配ることが出来る。
そのようなことが出来るのが小さなお宿の強みだと感じていますし、「また来たい」と思っていただけるのかなぁと思います。
「当たり前+1」ですね。
さて、コロナ。
一日二組や少人数での貸切りにしたこともあり、「ここなら安心や」と、常連様を中心にご利用いただいております。
そして多くのお客様が「割引きが無くても来るつもりだったよー」と言ってくださいます。
「そんな方にこそ補助を利用していただきたい!」
開始当初からそんな想いで参画してきた補助事業でしたが・・・
すみません。
とうとうギブアップです。
予約受付、事務処理、経理などそれぞれの担当がいるようなお宿でしたら対応出来るのでしょうが、夫婦ふたりでやっているような宿にはやる事が増えすぎて…
そして、突然の停止や再開に翻弄されて…
また、税金を利用していることもありなかなかシビアな部分が多く、ミスや抜けが無いか気が気でなく。
そして今後、ワクチンや検査の証明書の確認が必須となりそう…
やって出来ないことは無いのですが、「当たり前+1」まで頭や体、そして気が行かなくなってきました。
「こんな感じでいいのか」
なんだかずっとモヤモヤしていました。
また、「実質無料プラン」などを打ち出すお宿も見受けられますが、小さな宿では到底太刀打ちできません。
GoToトラベルは現在停止中です。
石川県の補助事業は12月末でひとまず終了します。
白山市民割も来年3月末までの予定です。
補助を使ってふらりへ行こうと思っていただいていた方々には大変申し訳ないのですが、2021年1月以降は県の補助事業やGoToトラベルへの参画しないことに決めました。
(市民割は4月以降)
アフターコロナ(ウィズコロナ?)を見据え、いつまで続くかわからない、いつ突然終わるかわからない補助事業に頼らなくてもいいよう徐々にですが一足先に通常営業に戻らせていただきます。
なにとぞご理解いただき、今後も末永くよろしくお願いいたします。
山里の香りただよう宿ふらり
宿主 高木啓介
追記
とはいえ、補助のおかげでご予約が増えていたのも事実です。
受験生ふたりを含め3人の子育て真っ只中のふらり家。
補助を利用して安く泊まることが当たり前の流れになっている真っ只中、参画しないことには不安一杯です。
「補助がなくても行くよー」 と言っていただけると、夫婦抱き合って喜びます(笑)